忙しい人にこそマッチする、福田麻琴さんの「ワンツーコーデ」
アラサーにして、おしゃれなコーディネートには理屈がある、と知った今日この頃。
その気付きを得た、伊藤真知さんの「ユニクロは3枚重ねるとおしゃれ」の法則 (講談社の実用BOOK) は、私のバイブルとなりましたが、他の本にも興味が出てきて、また1冊、手にとってみました。
[関連記事]服を断捨離したら、残ったのはユニクロばっかだったので、ユニクロでおしゃれできる本を探して読んだ話です。
私のために書いてくれたの?
これも、わざわざ紹介する必要ないくらい活躍されている、スタイリスト福田麻琴さんの本です。
本のタイトルである、ワンツーコーデとは…
トップス1枚+ボトム1枚
で作る、究極にシンプルなスタイリング。ファッションの優先順位が高くない人でも、簡単に素敵に見せてくれる、忙しい女性のためのコーディネート、と紹介されています。
「これは、私のために書いてくれたのかな?」
と思うくらい、今の自分の状況や悩みにピッタリくるコンセプトでした。というか、やっぱり多くの人が、同じことで困っているんですね。
育児・仕事・家事・その他モロモロに追われて、時間はない。でも、それなりに身だしなみに気を使っていたい。自分のためにも、今日会う誰かのためにも。
トライしやすい、超シンプル理論
そんな悩みに効く、ワンツーコーデのルールが「シルエット別」「アイテム別」「色・柄別」など、様々な角度から提案されています。
個人的に、特に参考になったのが「シルエット別ワンツー」。
・ゆる✕ピタ
・ピタ✕ゆる
・ゆる✕ゆる
・ピタ✕ピタ
この4つのシルエットのパターンに当てはめて、トップスとボトムを選びます。例えば”ゆる✕ピタ”なら、ゆったりした大きめのトップスに細身のボトムを合わせる…という具合。こうしてシルエットを整えることで、体型カバーが叶うというもの。
考え方が、とてもシンプル!
おしゃれ初心者の私も、トライしやすい分かりやすさ。こうやって、明確な意図を持って、求めるシルエットのアイテムを買うといいんだ、と目からウロコでした。思い返すと、「なんだか今日は特に冴えない」と感じる日は、"ゆる"とも"ピタ"とも言えない、中途半端なシルエットの服だったかも。
ただ着るだけでおしゃれになる ワンツーコーデより、ゆる✕ピタのスタイリング事例
シンプルだけど、奥が深い
「シルエット別」以外のアプローチも、とても明快で分かりやすいものばかり。でも、細かく見ていくと、軸となるルールに加えて、色々な技を効かせているのが理解できてくるように思います。
「トップスの丈が短いから、ボトムは長めを合わせる」とか、「異なるイメージをMIXさせると、おしゃれに見える」などなど…。
そんな風に、シンプルだけど奥が深い。いちど目を通した後でも、読み返すごとに新しい発見があるような気がします。
おしゃれ初心者は、雑誌より本を読むべきでは?
ファッションのプロによる、おしゃれ指南本を何冊か読んでみて、感じたことが1つあるのですが、それは、私のようなおしゃれ初心者は、ファッション誌よりも、まず本を読むほうが近道なんじゃないかということ。
ファッション誌は、毎号最新のトレンドを紹介してくれます。言うなれば、毎回応用編みたいな…。ベースとなる知識や審美眼がない人間には、理解が及ばないことも多い。その点、本のほうが1つのコンセプトに沿って、体系的に理屈を学べて分かりやすいと思いました。
そんなわけで、これからも良さげな本は、ドシドシ読んでいきたいと思います。